他のスポーツと同じくサーフィンにも多くのルールやマナーが存在します。
ですが、普段からテレビなど多くのメディアで取り上げられるメジャーなスポーツとは異なり、サーフィンの基本的なルールやマナーを知らない方は多いと思います。
サーフィンはじめたいけどルールもマナーも分からないからハードルが高いな。
と感じてしまう方もいるかもしれません。
もちろんルールやマナーは存在しますが、基本的なルールとマナーさえ知っておけば、誰でもサーフィンは楽しめます。
この記事では、これからサーフィンをはじめようと考えてる方や最近はじめたばかりの方に知っておいて欲しい最低限のルールやマナーを紹介します。
他の多くのスポーツとは異なり審判がいないサーフィンは、各々のサーファーがルールやマナーを自主的に守る必要があります。
危険やトラブルを回避するためにも最低限のルールやマナーは理解しておこう。
初心者向けにサーフィンの基本的なルールとマナーを紹介
挨拶をする
挨拶はサーフィンに限らず基本の事。
なんて声を掛ければ良いか分からないと思いますが、日常の挨拶と同じで「おはようございます」や「お疲れ様です」で充分。
人見知りで挨拶とか苦手なんだけど…。
人見知りの方も笑顔での挨拶を心掛けましょう。
ほとんどの方は笑顔で返してくれます。
たまに挨拶をしても返さない人がいますが気にする必要はありません。
逆の立場で考えたら、挨拶されて悪い気がする人は少ないはず。
迷惑駐車厳禁
移動手段として車を使う方が多いとおもいますが、迷惑駐車は絶対にやめましょう。
ポイント周辺の住民の方や他の車両に迷惑になるだけでなく、自分自身も嫌がらせを受けたり、車上荒らし等の被害に遭う可能性もあります。
また、駐車中はアイドリングストップや騒音などについても配慮が大切です。
サーフィン中って車の鍵どうしてるの?
サーフィン中も首からさげてる人や車の近くに隠してる人なんかもいますが、キーボックス(キーバンカー)を利用すると便利ですよ。スマートキーでも使えます。
ごみは持ち帰る
自分のごみを自分で持ち帰るのは当たり前。
これが出来ないなら海には来ないほうが良いですね。
多くの海岸では定期的にローカルサーファーや地域住民の方々によるビーチクリーンが実施され、そのおかげで環境が保たれています。
お世話になってる海岸だけでも、こういった活動には積極的に参加したいものです。
みんなで大切な海を守りましょう。
☑︎ワンハンドビーチクリーン・サーフワンハンドって知ってますか?
サーフィンを楽しんだ後はボードを片手に抱え、空いたもう片方の手でビーチのごみを拾っていこうという活動の事です。
一掴みは小さな事かもしれませんが、その一掴みが環境悪化を少しでも食い止めることに繋がると信じ行動しましょう。
事前準備はしっかりと
☑︎波情報をチェックしておく
最近は波情報サイト等で詳しい情報を事前にチェック出来るようになりました。
天気図や潮見表が読めてくると、リアルタイムのコンディションだけでなく、今後のコンディションを予測できるようになります。
雷が発生しそうな日はサーフィン諦めましょう。
☑︎体調を整えておく
サーフィンには持久力が必要です。
普段からトレーニングをして体力をつけておきましょう。
無理をすると命の危険もありますので、体調が悪い時のサーフィンは控えましょう。
☑︎ストレッチを忘れずに
ストレッチで柔軟性を高めると怪我予防の他にも疲れにくくなる効果もあります。
海に入る前には時間をかけてストレッチしましょう。
カレントを理解する
カレント(離岸流)が原因による事故が毎年発生しています。
カレントとは、岸から沖に向かって流れる潮の流れのこと。
一般的に波のサイズが上がるとカレントも強くなります。
上級者にはカレントを利用して沖に出る人もいますが、初心者には非常に危険ですのでカレントには近づかないように注意しましょう。
☑︎海に入る前にカレントの確認
先に入っているサーファーの動きを良く観察。
テトラや堤防などの近くや河口付近はカレントが発生しやすいので注意。
カレントが発生している場所は波が割れ辛く、ゴミが溜まり易いという特徴があります。
見分けがつかない場合は、周りのサーファーなどに聞いてみましょう。
☑︎海に入ってからも流されてないか常に確認
海に入ったら沖から岸を見て何か目印を決めておき、自分のポジションを常に意識して流されてないか定期的に確認すること。
周囲にいるサーファーとの位置関係を意識し、気づいたら沖に流されていたなんて事がないように気おつけましょう。
気づいたらカレントで沖に流されたらどうしたら良い?
もしもカレントで沖に流されてしまっても決して焦らない事が大事。
決してカレントには逆らおうとはせず、岸と平行に横方面にパドリングして、まずはカレントから抜け出すようにしましょう。
カレントに逆らって岸に戻ろうとしても無駄に体力を消耗するだけです。
ゲッティングアウト時のマナー
ゲッティングアウトするときは、他のサーファーの邪魔にならないようにライディングエリアをさけるよう心掛けましょう。
ゲッティングアウトとは、沖に出ること。
混雑している等でライディングエリアを避けるのが難しい時は、周りを見ながら速やかにライディングエリアを通過しましょう。
そもそもライディングエリアが分からないので、どこを通過したら良いか分からない。
他のサーファーの動きとタイミングを参考に沖に出ると良いです。
波に乗っているサーファーの進行方向を横切るのは大変危険なのでやめましょう。
沖に出る時はライディングエリアをさける
優先順位を知る
サーフィンには、全世界共通のルール「ワンマンワンウェーブ」があります。
ワンマンワンウェーブとは、1つの波に乗れるのは1人ということ。
波が最初に割れるところ(ピーク)側でテイクオフしようとしている人が最優先になります。
混雑エリアでは破られがちなルールですが、優先順位や順番はしっかり守るようにしましょう。
ピーク側のテイクオフが最優先
ドロップインしない
初心者が一番やってしまうルール違反がドロップイン。
ドロップインとは、いわゆる「前乗り」のことで、ピーク側からライディングしているサーファーがいるにも関わらず、同じ方向へテイクオフしてしまう基本的なルール違反のこと。
前乗りは非常に危険なんです。
そして高確率で怒られます。
視野を広げ周りの状況を常に把握しておき、テイクオフの時もしっかりと左右確認をする事。
気持ちに余裕を持つと視野も広がりますよ。
初心者に多いルール違反「前乗り」
サーフボードを離さない
サーフボードってとても硬いんです。
柔らかい素材のソフトボードもありますが、それでも扱いを間違えると凶器になります。
一定の速度で接触すれば大怪我の可能性も。
仮に、サーフボードが2mの長さ、リーシュコードが2mの長さだとすると、体から4m先の距離までサーフボードが離れることになります。
4m先にいる人や障害物に接種してしてしまう危険があるということ。
むやみにサーフボードを離してしまうのは、それだけの距離が離れた人にも接触してしまう危険があるんです。
迫ってくるサーフボード怖すぎる。
状況によっても異なりますが、サーフボードが迫ってきたら受け止めようとせず、出来るだけ深く水中に潜ってしまうと回避しやすい。
ゲッティングアウトで波に飲まれても、セットに飲まれても、ワイプアウトの時も、常にボードを離さないよう心がけが必要です。
止むを得ずボードを離す場合は、必ず周辺に人がいないかを確認しましょう。
失敗した時は謝る
ルールやマナーを心掛けていても、意図せず失敗する事は誰にでもあります。
万が一、マナー違反やルール違反をしてしまった場合は、すぐに謝りましょう。
謝れば良いという訳ではありませんが、謝りもしないのは最悪です。
失敗した時は素直に謝る事が大事。
自分の実力を知っておく
これはマナーやルールとは少し違う話になりますが、サーフィンは自然の中で自然を相手にするスポーツなので、天気と同じように、波の高さや風の強さなど毎日コンディションが違います。
波がない日もあれば、台風などの影響で、自分の身長を超えるような大きな波になる事もあります。
こういった波は上級者にとっては良い波ですが、初心者には危険な波になります。
事故に繋がりますので、自分の実力以上の無理はしないようにしましょう。
サイズがある波は初心者に危険となる場合も
まとめ
最後まで読んでくれてありがとうございます。
この記事で紹介したルールとマナーは最低限のもので、他にもルールやマナーは多数あります。
その他のルールについては、日本サーフィン連盟が発行するNSAルール&マナーブックなどを読んで、事前に予習しておくと良いでしょう。
ポイントによってはサーフィン特有のローカルルールが存在しますので、初めて行くポイントでは地元のサーフショップ等でローカルルールを確認しておくと安心です。
最低限のルールとマナーを覚えたら、さっそくサーフィンを楽しみましょう!!