何も知らない状態からサーフィンを初めようと考えた時、
「何を揃えれば良いのか分からない」
「サーフボードの選び方が分からない」
と疑問になると思います。
この記事では初心者の方に向けて、サーフィンに必要な道具と道具の選び方を紹介します。
必須ではないけど、あると便利な道具も紹介しますので是非参考にして下さい。
初心者向けにサーフィンに必要な道具と選び方を紹介
はじめに
これからサーフィンを初めるのであれば、最初はサーフショップのレンタルを利用するか、友人などにサーフボードを借りて試すなど、一度サーフィンを経験してみる事を推奨します。
スクールでサーフィン体験するのも良い選択です。
まずはサーフィンを体験してみて、
「これからもサーフィンを続けたい」
と感じたら、マイボードやウエットスーツなどを探してみてください。
但し、未経験の状態で道具を揃える事も決して否定はしません。
後に引けない状態にする事がモチベーションに繋がるなら「形」から入るのも良い選択かと思います。
大事なのは自分に合ったボードなどを選ぶ事。
自分に合わないボードのせいで、全くサーフィンを楽しめないなんて事がないように道具選びは慎重にしましょう。
それでは、サーフィンをするのに必要なものや、あると便利な道具について経験談を交えて紹介していきます。
最初はレンタルやスクールの利用がおすすめ!
サーフボード
まずはサーフボードから。
総称としてサーフボードと呼ばれますが、サーフボードは長さによって、
⚫︎ショートボード
⚫︎ファンボード
⚫︎ロングボード
に区分されます。
それぞれにメリットやデメリットがあるので、しっかりと特徴を理解したうえで自分の目指すサーフスタイルに合ったボードを見つけましょう。
サーフボードは長さに加え、幅や厚さなどの容積によって浮力が異なります。
初心者はどんなサーフボードを選べば良いの?
浮力の大きいボードの方が安定感が増すので、テイクオフが安定して出来るようになるまでは、浮力が大きめのボードを選ぶのが良いと思います。
あくまで目安にはなりますが、自分にあった浮力(適正浮力)は体重から計算する事ができるので、事前に確認しておくとボード選びの参考になります。
初心者:体重×0.6=適正浮力(目安)
中級者:体重×0.45=適正浮力(目安)
上級者:体重×0.4=適正浮力(目安)
サーフボードの費用はピンキリで、特にロングボードは安くても20万円程度はするものが多いです。
出来るだけ費用を抑えたいんだけど。
最初は出来るだけ費用を抑えたいという方は、中古のボードもチェックしてみてください。
状態が良いものが割安で見つかるかもしれません。
僕も最初に購入したボードは中古ボードでした。
但し、中には状態が悪いものもあるので、中古ボードを買う時は値段だけで決めず、必ず状態を確認するようにしましょう。
ショートボード
☑︎アクティブに楽しみたいならショートボード
オリンピックもありましたので、サーフボードというとショートボードを思い浮かべる方が多いと思います。
長さは6.3ft(192cm)までで、ノーズと呼ばれるサーフボードの先端が尖っているのが特徴。
ボードは薄く浮力が少ないので、初心者の内から乗りこなすのは非常に難しいと思います。
安定性がない反面、取り回しの良さは非常に優れています。
スピード感があるサーフィンやキレのあるターン、エアトリックなどのアクションを決めたいのであればショートボードがおすすめです。
短く軽いので持ち運びがしやすいというメリットもあります。
✔️機敏な動きが可能
✔️軽く短いので取り回しが良い
✔️浮力が少ないので安定性がない
✔️テイクオフが出来る様になるまで時間がかかる
ファンボード
☑︎幅広く楽しみたいならファンボード
ショートボードとロングボードの中間に位置するのが最近人気のファンボード。
セミロングやミニマリブとも呼ばれます。
長さは6.5ft(200cm)から8.6ft(260cm)程度のものでノーズの形状は尖ったものから丸いものまであります。
ショートボードとロングボードのデメリットを補ったファンボードは、ショートボードより浮力があり、ロングボードより取り回しが良いという「良いとこ取り」のボードですが、逆に言えば、機敏さはショートボードに劣り、安定性ではロングボードに劣る「中途半端」なボードと感じてしまうかも。
サブボードとして持っておくと便利。
メリットもデメリットもありますが、波の状況に応じて幅広く使えるのでサブボードとしても重宝します。
✔️ショートボードとロングボードの弱点を補える
✔️良い意味で中間的
✔️中途半端で物足りないと感じる可能性がある
✔️悪い意味で中間的
ロングボード
☑︎ゆったりとしたスタイルで楽しみたいならロングボード
9ft(274cm)以上の長さのボードがロングボードです。
なんといってもメリットは安定性と浮力があるのでテイクオフが早いこと。
ショートでは乗れないような小波でもロングなら乗れることもあります。
反面、波が高い日や風が強い時は取り回しが困難になるので注意が必要です。
テイクオフに重点を置くならロングボードがおすすめ。
重いので持ち運びに苦労するかもしれませんが、ゆったりとしたスタイルでサーフィンがしたいならロングボードがおすすめ。
✔️抜群の安定性と早いテイクオフ
✔️小波でも遊べる
✔️機敏な動きには向いていない
✔️重く長いので取り回しに苦労する
サーフボード(小物)
サーフボードが決まったら、次は小物を揃えていきます。
サーフボードを先に選ぶ必要があるのは、サーフボードに合った物を選択する必要があるからです。
必ず揃えたい小物は3つ、
⚫︎ワックス・デッキパッド
⚫︎リーシュコード
⚫︎フィン
それでは、一つずつ選んでいきましょう。
ワックス・デッキパッド
ワックスはサーフボードに塗る滑り止めです。
ボードのデッキ(表面)にベースコートを塗り、その上に水温に合ったワックスを塗っていきます。
ワックスは非常に溶けやすく、冬用のワックスを夏の炎天下で使うと、ドロドロに溶けてしまいますので、必ず季節に合ったワックスを使うようにしましょう。
仕方ない事なんですが、ワックスはウエットスーツなどを汚します。
どうしても汚れるのが嫌ならワックスの代わりになるシートがありますので、そちらを使用しましょう。
主にショートボードで使用するデッキパッドは、グリップ力を高める他に、サーフボードを保護する役割などもあります。
リーシュコード
体とサーフボードを繋ぐコードのこと。
このコードがないとボードが流された時に事故に繋がる恐れがあります。
命綱のような物ですね。
足首につけるタイプと膝下につけるタイプがありますが、
基本は足首につけるタイプ。
膝下タイプはロングボードでしか見たことがありません。
ロングボーダーが膝下タイプを使うのは、邪魔になりにくいからです。
ロングボードでも膝下タイプか足首タイプかは好みで選べば問題なし。
リーシュコードにもサイズがありますので、ボードに合わせた長さのリーシュコードを選びましょう。
リーシュコードは消耗品と考え定期的に新しいものに交換することをおすすめします。
フィン
フィンにはサーフボードの方向転換や安定感を保つ役割があります。
舵取りに必要な道具ですね。
サーフボードによってセッティング出来る枚数が違うので、サーフボードに合ったフィンを選びましょう。
慣れるまでは安定性が高い少し大きめのフィンがおすすめです。
シングルフィン(センターに1枚)
→水の抵抗が少ないので直進性は高いが機敏性は低い。ロングボードに多い。
ツインフィン(両サイドに2枚)
→スピードは出やすいがコントロールが難しい。縦(垂直)のアクションには不向き。
トライフィン(センターと両サイドに3枚)
→直進性も操作性も高いので幅広く楽しめる。
クワッドフィン(両サイドに2枚づつ計4枚)
→トライフィンに比べ直進性は劣るものの、波のパワーを拾い易いので小波にも活躍。
5フィン
→トライ、クワッド両方の設定が可能。波や好みに合わせた設定が出来る。
サイズ大:直進性と安定性が高まる
サイズ小:機敏性と回転性が高まる
ウエットスーツ
体とスーツの間に入れた水を体温で暖めて保温するウエットスーツ。
体を冷やさないだけでなく、衝撃から体を守る役目もあります。
季節に合わせたウエットスーツを着ることによって、寒さによるパフォーマンスの低下を防ぎ、年中快適にサーフィンする事が出来ます。
ウエットスーツには数種類の形状があるので、どの形状のウエットスーツを選べば良いか迷うかもしれません。
迷った場合は3mmフルをおすすめします。
理由は単純で、一年を通じて一番活躍するからです。
冬ならセミドライ!
水温や気温は地域差がありますが、ここでは湘南(神奈川)を基準に、季節ごとのウエットスーツを紹介します。
迷ったら3mmフル!冬ならセミドライ!
夏
水温も気温も上昇してくる夏であれば、水着や水着にラッシュガード程度でサーフィン出来ます。
特に真夏は日焼けに注意しましょう。
肌寒い時は水着にタッパーやベストで調整しましょう。
水温は気温より2ヶ月遅れて変動すると言われています。
気温は高いけど水温は低いという時はショートジョンが役に立ちます。
タッパー:半袖又は長袖(上半身のみ)
ベスト:ノースリーブ(上半身のみ)
ショートジョン:ノースリーブ・ヒザ上丈
春・秋
徐々に気温が上がってきたものの、まだ水温が低い春にはスプリングやシーガルがおすすめ。
水温は高いけど気温が下がってくる秋にはロンスプが便利です。
1着で乗り切りたいなら3㎜フルを選べば問題ありません。
サイズが合えば既製品の物で充分です。
スプリング:半袖・ヒザ上丈
シーガル:半袖・くるぶし丈
ロンスプ:長袖・ヒザ上丈
3mmフル:長袖・くるぶし丈 ←最初の1着におすすめ
秋〜冬
気温も水温も低くなり、3mmフルでは厳しい季節になったら、いよいよセミドライの出番です。
動きがある関節部は3mmのジャージ素材、動きが少ないボディなどは5mmのゴム素材を使用して保温性を高めているものが多いです。
水を入れる事によって保温するウエットスーツとは異なり、ジップや首周りは水の侵入を防ぐ構造になっています。
さらに防水性を高めたドライスーツもありますが、セミドライがあれば問題ありません。
セミドライについてはオーダーする事をおすすめします。既製品に比べると高額になりますが、価格差以上に快適性が違います。
自分の体型に合うようにオーダーしましょう。サイズが合わないと簡単に水が侵入します。
セミドライ:長袖・くるぶし丈
グローブ・ブーツ
露出する手足の防寒具としてグローブやブーツなどがあります。
必要に応じて揃えましょう。
ブーツはリーフポイント(海底が岩場のポイント)で使用することもあります。
自転車で移動する時の防寒具としても重宝します。
あると便利な道具
ここからは必ず必要ではないものの、あると便利な道具を紹介します。
車移動の時は、車載しておくと役立つと思います。
バケツ
小物や濡れたものを持ち運ぶストレージとして便利なバケツは、ウエットスーツを洗う時の桶としても役立ちます。また、ウエットスーツを脱ぐ時の脚敷きとしても使えるなど、多用途で活躍するので一つは持っておきたい道具。柔らかい素材の方が使い勝手が良いのでおすすめ。
ボードケース
ソフトケースとハードケースがあります。大切なボードを守る役割がありますが、サーフボードについたワックスが車内などに付着しないようにする役目もあります。デッキカバーを利用するとケースにもワックスが付かないので便利です。
ボードキャリー
ショートボードでは必要ありませんが、ロングボードのように重く幅があるボードを持ち運ぶ時に役立ちます。ロングボーダーであれば1つ持っておくと便利。
ポンチョ
着替えの時に役立つのがポンチョ。外で着替える必要があるのなら用意しておきたい。防寒具としても役立ちます。
スタンド
ワックスアップやメンテナンス時に重宝します。様々な形状がありますが、持ち運びして使用するなら、折り畳めて椅子としても使える踏み台タイプがおすすめ。
自宅などで据え置きで使うなら背の高いタイプの方が腰が痛くならないです。
ポリタンク
ポリタンクで水を持ち運び、砂や潮を落とすのに利用します。全てのサーフポイントにシャワーが完備されてる訳ではないので、水を溜めたポリタンクは車載しておくことをおすすめします。断熱カバーを使えば、温水を持ち運ぶ事も可能。真冬の温水は本当にありがたい。さらにポータブルシャワーがあれば、自宅のシャワーのように使えます。
まとめ
最後まで読んでくれてありがとうございます。
この記事では、サーフィンを始めるのに必要な道具と選び方を紹介しましたが、如何だったでしょうか。
この記事で紹介した物以外にも、便利な小物やメンテナンス時に必要になる道具はありますが、必要になった時に揃えれば問題ありません。
自分の目指すスタイルにあったサーフボードを見つけ、最高のサーフィンライフを楽しんで下さい。